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FIPS モードでの実行

FIPS (Federal Information Processing Standards:連邦情報処理規格) は、米国連邦政府がコンピュータ システムで使用するために開発した規格です。FIPS 140-2 は、機密情報の処理に使用される、承認された暗号化アルゴリズムを定義する規格のサブセットです。

ご使用のClearswift ARgon for Email が FIPS モードで動作するように事前設定されている場合、 ARgon Server が使用する暗号化モジュールは FIPS-140-2 に準拠しています。

したがって、FIPS モードでは以下のことができません。

• PGP 暗号化または復号化を使用する
• PGP エンドポイントのデフォルトを設定する
• PGP キーをインポートまたは抽出する
• パスワードの暗号化を適用する
• PGP 暗号化またはパスワード暗号化の統計を表示する

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• FIPS-140-2 とClearswift ARgon for Email

  多くの組織では日常的に機密情報を扱っています。政府省庁、金融機関など、高度な安全性を必要とする業界では、情報をやり取りするときに、認定されたセキュリティ レベルが要求されます。FIPS-140-2 はメッセージの暗号化とデータ処理の認定規格を提供し、これを主要な要件とする組織はますます増えています。FIPS モードでは、Clearswift ARgon for Email はこの要件に準拠しています。

  FIPS モード は、 ARgon Server が、米国連邦政府が要求する FIPS 140-2 規格に従って機密情報と機密扱いでない情報を処理しているという信頼性をもたらします。

• FIPS とピア ARgon Servers

  FIPS 対応の Email ARgon Servers は、他の FIPS 対応品 (以下) とピア接続できます。 ARgon Servers.ただし、FIPS 準拠を FIPS 対応でない ARgon Server ピアに拡張することはできません。

• FIPS 設定のバックアップと復元

  FIPS の設定は、FIPS 対応の ARgon Serverでのみ復元可能です。これにより、FIPS 準拠が ARgon Server や ARgon Server ピアで一貫して維持されます。

  FIPS 以外の設定を FIPS 対応の ARgon Serverに復元することはできません。 FIPS の設定を FIPS 非対応の ARgon Serverに復元することはできません。

• FIPS モードで実行される ARgon Serverのサービス

  以下のサービスは FIPS 認定の暗号を使用しています。

  • SMTP メール サービス
  • SpamLogic
  • Policy Enforcement
  • 暗号化

• FIPS モードと S/MIME 署名

  ARgon Server で FIPS が有効になっている場合、より脆弱な S/MIME 署名 (たとえば FIPS 非対応の ARgon Serverが作成する署名) は '不明' と識別されます。

• 非準拠のエリア

  現在 FIPS に準拠していないプロセスは、 ARgon Server の運用に必要なプロセスのうちにも多数あります。これらについては、「参照」セクションの「FIPS 非準拠のエリア」で詳しく説明しています。

操作方法...

• ARgon Server が FIPS モードを使用しているか確認する方法

  ARgon Server ホーム ページで、[システム] > [ログおよびアラーム] をクリックします。

  [システム ログ] タブを選択します。

  FIPS Audit ログが有効の場合、 ARgon Server は FIPS モードで動作しています。

  FIPS Audit ログが無効の場合、 ARgon Server は FIPS モードで動作していません。

  または、

  ARgon Server ホーム ページから、[システム] > [暗号化] > [暗号化/復号化のデフォルト] の順にクリックします。

  ご使用の ARgon Server が FIPS モードで動作している場合は、次の警告メッセージが表示されます。

  Clearswift ARgon for Email を FIPS モードで使用している場合、暗号化/復号化のオプションとして PGP またはパスワードを使用できなくなります。

• FIPS モードの有効化と無効化

  Clearswift ARgon for Emailのインストール時には FIPS モードが選択されています。FIPS モードを有効 (または無効) にするには、 ARgon Serverを再インストールする必要があります。