Red Hat Cockpit
Cockpit は、RHEL に同梱されている、Web ユーザー インターフェイスでサーバー管理操作を行うためのツールです。
- ネットワーク構成の適用
- ソフトウェアの更新プログラム管理
- システム監視タスクの実行
- ユーザー アカウントの管理
Cockpit のユーザー インターフェイスへのアクセスには、Gateway の IP アドレスに、Red Hat Cockpit への接続ポート 9090 を追加した URL (例: https://10.11.12.13:9090/) を使用します。Web ブラウザを開き、この URL から Cockpit のログインページにアクセスします。 |
Clearswift
[Clearswift] (クリアスウィフト) メニューを使用して、製品名やバージョン番号などの製品情報を確認します。
また、次のような [Product Actions] (製品アクション) も実行することができます。
- ユーザー インターフェイスのアクセス制御の制限をリセット
- 管理者アカウントのパスワードをリセット
- オンライン リポジトリを有効に設定
- USB ストレージを一時的に有効に設定
Network Services (ネットワーク サービス)
[Network Services] (ネットワーク サービス) メニューを使用して、ネットワーク サービスの設定内容を編集します。変更は、自動的に
Cockpit からネットワークを変更した際は、変更が確実に反映され、かつ正しく初期化されるようにネットワークを再起動しなければなりません。そのため、わずかの間 (最長 5 秒程度) DNS などのネットワーク サービスが利用できなくなることがあります。これによりポリシーの実行が失敗した場合、要求の再送信とメッセージの再処理が推奨されています。
構成の更新とネットワークの再起動にともなうダウンタイムや障害を最小限に抑えるため、これらの作業は可能な限りオフピーク時に行うようにします。
ネットワーク構成を変更した際、変更した内容が完全に配置されるまでには最長 5 分を要します。 |
Software Updates (ソフトウェアの更新プログラム)
[Software Updates] (ソフトウェアの更新プログラム) メニューを使用して、利用可能な更新プログラムがあるかどうかを確認します。
- Security (セキュリティ) - 重要な更新プログラムのため、赤くハイライトされています。
- Other (その他) - クリアスウィフトからの更新プログラムも含まれています。
必要に応じて、[Install Security Updates] (セキュリティ更新プログラムのインストール) と [Install All Updates] (すべての更新プログラムのインストール) のいずれを選択することも可能です。
利用可能な更新プログラムがある場合は、Gateway の管理ユーザー インターフェイスにもアラームが表示されます。 |
Monitoring Services (サービスの監視)
[Monitoring Services] (サービスの監視) メニューを使用して、SNMP サーバーと SCOM サーバーの詳細を編集します。
System (システム)
[System] (システム) メニューを使用して、CPU、メモリ、ディスク I/O、ネットワーク トラフィックなど、システムの状態全般に関する情報を確認します。
Logs (ログ)
[Logs] (ログ) メニューを使用して、システム ログを確認します。Gateway の管理ユーザー インターフェイスに表示される Gateway ログと比較して、より統括的なビューになっています。
Networking (ネットワーキング)
[Networking] (ネットワーキング) メニューを使用して、送受信のグラフ、ネットワーク インターフェイスとその IP 詳細、ネットワーク ログなどを確認します。
ネットワーク インターフェイスの設定内容を変更する際は、変更を保存する前に、そのインターフェイスのアドレス、ネットマスク、ゲートウェイを常に定義しておきます。 |
変更は、自動的に Gateway に反映されます。変更した内容が完全に配置されるまでには最長 5 分を要します。構成の更新とネットワークの再起動にともなうダウンタイムや障害を最小限に抑えるため、これらの作業は可能な限りオフピーク時に行うようにします。
Accounts (アカウント)
[Accounts] (アカウント) メニューを使用して、現在のユーザーとそのアカウント詳細を確認します。[新規アカウントの作成] も、ここから行います。また、アカウントの [パスワードの設定] や、パスワードの [変更の強制] を指定することもできます。変更を強制した場合、ユーザーは次回ログインした際、新たにパスワードを設定しなければなりません。
さらに、アカウントに [サーバー管理者] としての [ロール] を割り当てることができます。 クリアスウィフトでは、インストールが終了したら、セキュリティ保護のためルート ユーザー アカウントを無効に設定するよう推奨しています。そのため、インストールの過程、または、インストールの後で、ルート ユーザー アカウントの代わりとなる管理者アカウントを作成する必要があります。サーバー管理者のユーザーには、(パスワードのリセットが保留になっていないことを前提に) Cockpit での編集の権限が与えられます。 |
Services (サービス)
[Services] (サービス) メニューを使用して、サービスの状態を確認します。Gateway の管理ユーザー インターフェイスに表示される Gateway サービス ステータスと比較して、より統括的なビューになっています。
Terminal (端末)
[Terminal] (端末) メニューを使用して、ターミナル セッションを開き、コマンド ラインを使用して Cockpit システムを操作します。
その他のメニュー
次のメニューは、特定の状況のみで使用されます。
- Kernel Dump (カーネル ダンプ) - kdump ステータスやクラッシュダンプの場所を確認します。kdump サービスが有効な場合、設定のテストを実行することもできます。
- SELinux - SELinux ポリシーが有効かどうかを確認します。また、アクセス制御のエラーも表示されます。
- Diagnostic Reports (診断レポート) - 問題の診断のために、システム設定と診断情報を収集します。また、.xz 圧縮形式のレポートを作成します。