システムの復元

システムのバックアップとリストアは、障害復旧の手段としてのみ使用します。

システムを設定済みのGateway に復元しないでください。

システムの復元は、他の目的で (たとえば、ピアグループを作成するときのGateway のクローンを作成する手段として) は使用しないでください。設定のバックアップとリストアは設定のアーカイブの手段として使用します。

Clearswift Gateway では、FTP サーバーからシステム設定のバックアップとリストアを実行できます。システム障害が発生した場合、新たにインストールしたGateway にバックアップを復元すればデータの損失を最小限に抑えることができます。

バックアップを復元するには、Gateway のバックアップファイルを保管する FTP サーバーに対するフルアクセス権が必要です。

次のシステム領域でバックアップとリストアができます。

システム領域	内容
設定	ポリシーセンターで定義されているコンテンツセキュリティポリシー、システムセンターで選択されている設定オプション、SMTP 設定、PMM 設定、およびレポートセンターで作成されたカスタムレポート。
保留メッセージ	コンテンツセキュリティポリシーに従って現在保留されているメッセージ。
PMM	ユーザーの電子メールアドレスと信頼済み送信者を含む PMM ユーザー情報。
トラッキングとレポート作成データベース	レポートセンターで作成されるレポートのソースとして使用されるレポートデータおよびメッセージ情報。
システムログ	Gateway によって生成されたシステムログ。問題やイベントの調査でログを調べることができます。

バックアップされていないシステム領域は復元できません。

前のバージョンの Gateway (4.0 よりも前のバージョン) からバックアップを復元する場合は、以前に使用した設定を適用できないことがあります。これらの設定は個別にバックアップして復元する必要があります。

システムの復元の影響を受ける Gateway の設定

復元操作を実行したら、Gateway は最後のバックアップ時に設定されていた状態で完全に機能を回復します。ただし、バックグラウンドタスクとして、復元された保留メッセージのインデックスが自動的に再作成されます。復元されるメッセージの数が多い場合は、この操作が完了するまでに数時間かかる場合があります。メッセージのインデックスが再作成されるまで、メッセージを表示することはできません。インデックスの再作成操作が完了すると、[復元が正常に完了] アラームが発生します。

システム設定の新しいエリア、たとえば、テキスト検索式やコンテンツ規則などのバックアップに存在しないエリアは、復元処理中には削除されません。

設定	説明
サーバーのタイプ	接続のタイプ: FTP、FTPS (implicit)、FTPS (explicit)、または SFTP。
FTP サーバー	FTP サーバーの完全修飾ドメイン名 (FQDN) または IP アドレス。
ポート	Gateway を FTP サーバーに接続するポート。ファイアウォールポートを参照してください。
ユーザー名	FTP サーバーのログイン資格情報。
パスワード	FTP サーバーのログイン資格情報。
リモートフォルダ	トランザクションログファイルを保管するフォルダ。このフォルダは、サーバー上に見つからない場合はエクスポートプロセスで自動的に作成されます。

LDAP の設定を変更した場合は、変更を保存するときにパスワードを再び入力する必要があります。

FTP の設定を変更した場合は、変更を保存するときにパスワードを再び入力する必要があります。[接続] をクリックします。Gateway が FTP サーバーに接続します。

ダイアログにGateway のホスト名、ソフトウェアバージョン、システムバックアップが最後に行われた日時が表示されます。バックアップがGateway のピアグループに対して行われたものである場合、各Gateway の詳細が表示されます。

[ 閉じる ] をクリックします。[システム復元ステータス] ページが表示され、復元操作の進行状況が示されます。操作が完了すると、[ようこそ] ページが表示され、Gateway が再起動します。

[システム復元ステータス] ページの [転送済み] 列に表示されるサイズは、FTP サーバーに格納されているフォルダのサイズと異なる場合があります。この理由は、FTP サーバー上のファイルは圧縮されていますが、転送されたファイルは圧縮されていないためです。