ドキュメント プロパティ
ドキュメント プロパティとは、ドキュメントに関する情報を含んだメタデータの文字列のことです。Author (作成者)、Title (タイトル)、Created Date (作成日) などがこれに該当します。[ポリシー] > [テキスト検索式] > [ドキュメント プロパティ] タブを使用して、特定のドキュメント プロパティと、一意の値とを照合する検索式を設定することができます。
たとえば、メタデータに、次のドキュメント プロパティが含まれている Microsoft Word 文書を検出します。
Author (作成者 - これが、プロパティです) : Sales Director (セールス ディレクター - これが、値です)
標準のドキュメント プロパティ名
- MS Office では、cp.creator (OPC) と Author (CDA)
- PDF では、Author と creator
- LibreOffice では、initial-creator と creator
- JPEG (XMP、EXIF、IPTC も含む) では、Artist と CameraOwnerName
この例のような場合でも、それぞれの内部形式に別々のドキュメント プロパティを設定するのではなく、すべてに対してドキュメント プロパティ Author を使用することができます。
サポートされているファイル形式 ドキュメント プロパティによる検出は、.docx、.xslx、.pptx、.pdf、.jpeg、LibreOffice 形式のファイルに適用することができます。 |

|
説明 |
---|---|
ApplicationName | ドキュメントを作成するのに使用されたアプリケーションの名前です。 |
ApplicationVersion | ドキュメントを作成するのに使用されたアプリケーションのバージョン番号です。 |
Author | ドキュメントの作成者、著者、所有者、カメラマン、EXIF アーティスト、CameraOwner の名前です。 |
Categories | 関連するカテゴリです。 |
CharacterCount | 文字数です。 |
Company | ドキュメントの原点とされている会社です。 |
ContentStatus | ドキュメントの現在のステータス (下書きステータス、最終ステータス) です。 |
ContentType | ドキュメントの形式、または、ドキュメントのコンテンツ タイプです。 |
DateCreated | ファイルの作成日です。 |
DateModified | 最新の変更日です。 |
HiddenCount | 非表示になっているスライドの数です。 |
Identifier | ドキュメントの識別子、または、インスタンスの ID です。 |
Language | 元の言語です。 |
LastPrinted | 最新の印刷日です。 |
LastSavedBy | ドキュメントを最後に保存したユーザーです。 |
LineCount | 行数です。 |
LinkBase | ハイパーリンク (OPC MS Office 12) のベース URL です。 |
Manager | 関連するマネージャ情報です。 |
MultimediaCount | マルチメディア クリップの数です。 |
NoteCount | 注記 (メモ) の数です。 |
PageCount | ページ数です。 |
ParagraphCount | 段落数です。 |
RevisionNumber | 関連するリビジョン番号です。 |
SlideCount | スライド数です。 |
Subject | ドキュメントの件名です。 |
Tags | メタデータに含まれているキーワード、または、タグです。 |
Template | ドキュメントを作成するのに使用されたテンプレートの名前です。 |
Title | ドキュメントのタイトル、または、名前です。 |
TotalEditingTime | ドキュメントの編集にかかった時間の合計です。 |
WordCount | 単語数です。 |
Worksheet | Excel ワークシートの名前です。 |
|
カスタムのドキュメント プロパティ名
カスタム のドキュメント プロパティを追加することもできます。これは、検出したいデータが、
操作方法...
-
例 1: カスタム ドキュメント プロパティとその値の指定
目的: カスタム プロパティ「Classification」を、「Top Secret」として指定する検索式リストを作成する
- [ポリシー] > [テキスト検索式] > [ドキュメント プロパティ] タブを選択します。
-
[新規] をクリックして、検索式リストを作成します。[名前] を「Classified Categories」に変更します。
-
[新規] をクリックして、検索式を追加します。
-
プロパティ「Classification」と、値「Top Secret」を追加します。
値に、大文字と小文字の区別はありません。「Classification」の値が「top secret」であっても一致が検出されます。 - [追加] をクリックします。
ドキュメント プロパティの検索式リストが完成したら、[プロパティの分析] コンテンツ規則を使用して、そのリストに含まれる検索式を検出できるようになります。 -
例 2: リストをコンテンツ規則に適用
目的: 「Classification」が「Top Secret」になっている Microsoft Word 文書を検出してブロックする、コンテンツ規則を作成する
検索式リストを作成します。[名前] を「Classified Categories」に指定して、プロパティ「Classification」と、値「Top Secret」を追加します。(例 1 を参照)
[プロパティの分析] コンテンツ規則を作成します。
- [ポリシー] > [コンテンツ規則] の
[新規] をクリックして、コンテンツ規則を作成します。
- コンテンツ規則のテンプレートから、[プロパティの分析] を選択します。必要に応じて、[概要] パネルを使用してコンテンツ規則の名前を変更したり、注記を追加したりします。
- [検索対象] パネルの [プロパティの分析] セクションを設定します。
- [検索式リスト] ドロップダウン メニューから、「Classified Categories」を選択します。
- [メディア タイプ] セクションで、Microsoft Word 文書を含めるように設定します。
- [実行する操作] パネルを使用して、通信をブロック、または、保留にするように設定します。
-
設定を適用します。
これで、コンテンツ規則をポリシー ルートに適用できるようになります。
- [ポリシー] > [コンテンツ規則] の
-
例 3: 標準のドキュメント プロパティを使用
目的: Author (作成者) が「Finance Director」になっている Microsoft Excel 文書を検出してブロックする
- [ドキュメント プロパティ] タブを使用して、検索式リストを作成します。
-
ドキュメントの プロパティ と 値 を追加します。
- プロパティ「Author」と、値「Finance Director」を追加します。
- [プロパティの分析] コンテンツ規則を作成します。
- [プロパティの分析] セクションで、作成した検索式リストを指定します。
- [メディア タイプ] セクションで、Microsoft Excel ワークシートを含めるように設定します。
- [実行する操作] パネルを使用して、通信をブロック、または、保留にするように設定します。
- 設定を適用します。
ドキュメント プロパティの修飾子 [プロパティの分析] コンテンツ規則では、修飾子 (!) を使用して次のいずれかを検出することができます。
|
値での文字列の一致
確実に照合するには、完全な値を入力しなければなりません。ワイルドカード、または、正規表現を値として使用することはできません。 ブール値 ドキュメント プロパティの 値 に Yes または No が必要な場合、それぞれに対して true と false を使用します。 日付 日付の形式を厳密に照合することはできません。ドキュメント プロパティの検索式の作成では、値に日付を使用しないことが推奨されています。 |