電子メール暗号化エンドポイントの概要

PGP とパスワードの暗号化は FIPS モードでは使用できません。ご使用のGateway が FIPS モードで動作している場合、暗号化オプションとして使用できるのは、S/MIME 証明書または受信者のキー (および送信者のキー) のみです。これは FIPS 140-2 準拠を維持するためです。

電子メール暗号化エンドポイントとは

電子メール暗号化エンドポイントは暗号化の設定をパッケージ化したもので、1 つ以上の受信者の電子メールアドレスに固有のものです。エンドポイントは単一の電子メールアドレス、アドレスリスト、またはドメインに適用できます。

エンドポイントによって、Email Gateway はどのパートナーのパブリックキーを使用してメッセージを暗号化するか、(必要に応じて) どのコーポレイト プライベートキーを使ってメッセージにデジタル署名を入れるかを判断します。

暗号化エンドポイントを使用して電子メールメッセージを配信するかどうかはポリシールートとポリシーコンテンツ規則で設定します。

暗号化がメールポリシールートで有効になっている場合、そのルートのアドレスリスト内のすべての受信者に送られるメールが暗号化される可能性があります。そのような受信者全員に一致する暗号化エンドポイントを作成する必要があります。

たとえば、1 件のメッセージが複数の受信者に配信され、それぞれの受信者が異なるエンドポイントに一致し、SMIME を使用して暗号化されるエンドポイント、PGP で署名するエンドポイント、暗号化なしで送信されるエンドポイントがある場合があります。これはメッセージの分割と呼ばれています。

有効なエンドポイントが見つからないメッセージ受信者が 1 人でもいると、暗号化は失敗します。

Email Gateway は、[電子メール暗号化エンドポイント] ページで定義されている順番に従ってエンドポイントを検索し、受信者の電子メールアドレスと照合します。リストで上位にあるエンドポイントが優先されます。

たとえば、社内アドレスというアドレスリストに載っているユーザー全員に対して電子メールメッセージを暗号化しない 1 つのエンドポイントがあり、電子メールメッセージに暗号化を適用する必要があるユーザーには優先順位の高いエントリがある場合があります。

キーの期限切れなどの理由で使用できないエンドポイントが検出されると、暗号化は失敗します。

どのエンドポイントにも一致しない受信者用に、署名も暗号化もしない "予備" のエンドポイントを定義して、エンドポイントのリストの最後に入れておきます。