トラスト センターとの接続の構成

Email Gateway では、外部の証明機関 (CA) のトラスト センターを使用して S/MIME 証明書を自動的に発行することができます。Email Gateway は、指定の LDAP アドレス リストに登録されているユーザーの証明書を自動的に発行するよう、トラスト センターに要求します。トラスト センターによる証明書の生成では、証明書を別に作成したり、インポートしたりする必要がないため、一度に複数の証明書を要求しなければならない場合の操作がより効率的になります。

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• トラスト センターでの制限事項

  Clearswift Email Gateway は、SwissSign 社の製品のみをサポートしています。SwissSign 社による電子メール証明書の生成のための製品には、Mail ID Silver、Mail ID Gold、Mail ID Gold (with Organisation) の 3 つがあります。製品ごとに、設定や表示可能な内容が異なります。詳細は、次の表のとおりです。

  フィールド	Mail ID Silver	Mail ID Gold	Mail ID Gold (with Organisation)
  共通名	「Secure Mail: Gateway Certificate」でなければなりません。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。
  電子メール	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。
  会社	SwissSign で登録した会社名と一致していなければなりません。[証明書の詳細] パネルで、この名前をデフォルトとして指定しておくことが推奨されています。	SwissSign で登録した会社名と一致していなければなりません。[証明書の詳細] パネルで、この名前をデフォルトとして指定しておくことが推奨されています。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。
  部署	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。
  都道府県	空白にしておかなければなりません。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。
  国	指定可能ですが、実際には使用されません。 (SwissSign が [国] を決定します。)	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。	[LDAP 属性マッピング] で指定可能です。

• LDAP 属性マッピング

  生成される証明書の名前や電子メール アドレスなどは、[LDAP アドレス リスト] の [属性マッピング] で指定した内容に基づいて制御されています。[属性マッピング] では、それぞれのフィールドに対応する LDAP 属性の名前を入力します。たとえば、[電子メール] フィールドには、電子メール アドレスをそのまま入力するのではなく、LDAP 属性の名前である mail と入力します。それぞれのフィールドに入力する LDAP 属性の名前は、LDAP サーバーで構成したものとなります。

  ただし、SwissSign の製品タイプによっては、有効ではない LDAP 属性もあります。この場合、フィールドに値を入力しても、SwissSign による指定が優先されます。詳細については、前述の トラスト センターでの制限事項 セクションを参照してください。

  [LDAP 属性マッピング] の任意 (入力必須以外) のフィールドを空白のままにしておき、その代わりに、[証明書の詳細] パネルから、これらのフィールドのデフォルトの値を指定することもできます。[LDAP 属性マッピング] のフィールドに何も入力しなかった場合や、構成したアドレス リストが空の値を返した場合は、デフォルトの値が使用されます。詳細については、このトピック以下の 証明書の詳細の設定 セクションを参照してください。

操作方法...

• トラスト センターとの接続の構成

  1. [システム] > [暗号化] > [トラスト センターの構成] に移動します。
  2. [トラスト センター認証] パネルの [設定の変更はここをクリックします] をクリックします。
  3. トラスト センターとの通信に使用する、[アカウント名] と [製品名] を指定します。
  4. [トラスト センター クライアント証明書] の [設定の変更はここをクリックします] をクリックします。

  5. [証明書] と [キー ペア] を選択して、パスフレーズを指定します。

     証明書ファイルは、PEM 形式でなければなりません。

  SwissSign の提供するプライベート キーは P12 形式のため、Gateway で使用するには PEM 形式に変換しなければなりません。次のコマンドを実行して、キー ファイルの形式を変換します。 openssl pkcs12 -in my_key.p12 -out my_key.pem -nocerts -nodes 「my_key.p12 」は SwissSign のキーへのパス、「my_key.pem 」は Gateway にアップロードされるキー ファイルの出力ファイル名になります。 パスワードの入力では、変換するプライベート キーのパスワードを入力します。

• 証明書の自動生成の構成

  1. [システム] > [暗号化] > [トラスト センターの構成] に移動します。
  2. [証明書の自動生成] パネルの [設定の変更はここをクリックします] をクリックします。
  3. [証明書の自動生成を有効にする] チェック ボックスを選択して、証明書を生成する Email Gateway のピアを指定します。
  4. [証明書更新のタイミング] を指定します。

  デフォルトでは、有効期限まであと 28 日で更新されるようになっていますが、0 ～ 365 の値を指定することができます。

• トラスト センターによる LDAP アドレス リストの参照を構成

  1. [システム] > [暗号化] > [トラスト センターの構成] に移動します。
  2. [LDAP アドレス リスト] パネルの [追加] をクリックします。

  3. [LDAP アドレス リストの追加] ダイアログの [LDAP アドレス リスト] ドロップダウン メニューから、アドレス リストを選択します。

     選択できる LDAP アドレス リストがない場合、まずは LDAP アドレス リストを作成しておかなければなりません。タスク パネルの [電子メール アドレス] をクリックして、[電子メール アドレス リストの管理] ページからリストを作成します。詳細については、「同期アドレス リストと同期ユーザー名リスト」を参照してください。

  4. [LDAP 属性マッピング] の [電子メール] フィールドを指定します。
  5. 必要に応じて、[LDAP 属性マッピング] の任意のフィールド ([共通名]、[会社]、[部署]、[都道府県]、[国]) を指定します。
  6. [追加] をクリックします。
• LDAP アドレス リストの編集、コピー、有効と無効の設定

  次の方法で編集します。

  1. [システム] > [暗号化] > [トラスト センターの構成] に移動します。
  2. [LDAP アドレス リスト] パネルのリストで LDAP アドレス リストを選択して、 [編集] をクリックします。
  3. [LDAP アドレス リストの編集] ダイアログでは、各フィールドの設定内容、また、LDAP アドレス自体も変更することができます。ただし、変更した内容を保存するには、LDAP 属性の名前 (email と name) を指定しておかなければなりません。
  4. [更新] をクリックします。

  LDAP アドレス リストを [LDAP アドレス リスト] パネルから削除する場合、リストを選択して [削除] をクリックします。LDAP アドレス リストを [LDAP アドレス リスト] パネルから削除せずに、証明書の自動生成からだけ除外する場合、 [無効化] をクリックします。

  次の方法でコピーします。

  1. [システム] > [暗号化] > [トラスト センターの構成] に移動します。

  2. [LDAP アドレス リスト] パネルのリストで LDAP アドレス リストを選択して、 [コピー] をクリックします。

     選択した LDAP アドレス リストのコピーが作成されます。

• 証明書の詳細の構成

  1. [システム] > [暗号化] > [トラスト センターの構成] に移動します。
  2. [証明書の詳細] パネルの [設定の変更はここをクリックします] をクリックします。
  3. [有効期限] を選択します。
  4. [キーの強さ] を選択します。2048、3072、4096 のオプションがあります。
  5. [LDAP アドレス リスト] パネルの [LDAP 属性マッピング] で、任意のフィールド ([共通名]、[会社]、[部署]、[都道府県]、[国]) を指定しなかった場合、または、指定した属性を取得できなかった際のフォールバック用の値を設定しておく場合、これらのフィールドのデフォルト値を入力します。
  6. [保存] をクリックします。
• トラスト センターとの接続テスト

  1. [システム] > [暗号化] > [トラスト センターの構成] に移動します。

  2. タスク パネルの [トラスト センターとの接続テスト] をクリックします。

     トラスト センターが適切に構成され、認証可能であることを通知するメッセージが表示されたら、ダイアログを閉じてテストを終了します。認証のエラーが表示された場合は、トラスト センターを構成しなおして、接続テストを再実行します。

参照項目...

• 署名証明書の表示、有効と無効の設定
• S/MIME、または、PGP プライベート キーの生成
• 電子メール暗号化エンドポイントの概要

• 新しい設定の適用