セキュリティ ポリシーを Exchange Server からのメールに適用するには、Exchange Gateway から Exchange Server への通信の許可と設定を行う必要があります。ポリシーを適用する、すべての Exchange Server について、これを行う必要があります。
このトピックでは、Exchange Servers を追加し、Exchange Server にクライアント ID を適用して、Exchange Gateway を設定する方法について説明します。また SXG Interceptor コマンドレットについての情報、および Exchange Server で Powershell とコマンドレットを使う方法についても説明します。
SXG Interceptorのインストールと設定などの Exchange Server の設定に関する情報は、「Clearswift Secure Exchange Gateway インストールおよび入門ガイド」を参照してください。 |
Powershell コマンドレットのセットは、SXG Interceptor インストールの一部として含まれています。コマンドレットを使って、Exchange Server のSXG Interceptor の設定と管理を行うことができます。
SXG Interceptor の初期インストールでは、デフォルトの Email Interception ルールを提供しています。組織の特定の要件に対応するための、独自のルールの適用を検討します。たとえば、次の処理を実行できます。
SXG Interceptor は同じ Active Directory サイトの一部である Gateway を使用します。デフォルトでは、Gateway を使用できるサイトは、Gateway の IP アドレスとサイトに割り当てられているサブネットの一致によって決定されます。これは自動サイト選択と呼ばれます。
Gateway を複数サイト間で共有する場合や、Gateway が使用するサイトを手動で設定する場合もあります。これを行うには、手動サイト選択を使用します。
通常のSXG Interceptor/Exchange Gateway の設定では、非適合メッセージはインターセプトされた後にトランスポートから削除されます。非適合メッセージのコピーがトランスポートに残っている間に、それを Gateway に配信した方がよいシナリオがあります。例:
モニタ モードで Interception ルールを設定すると、このシナリオをサポートして、すべてのメールを Gateway に配信しながら、フローとメールのインターセプトを確認できます。
ClearswiftSXG Interceptor パフォーマンス カウンタと Microsoft Performance Monitor を使って、パフォーマンスをモニタできます。カウンタはSXG Interceptor インストールの一部として自動的にインストールされます。
Exchange Gateway のホーム ページで [システム] > [Exchange Server] を選択します。
[Exchange Server] ページが表示されます。
[新規] をクリックします。
[サーバーの追加] ダイアログが表示されます。
[サーバー] ボックスで、Exchange サーバーをホストするコンピューターの IP アドレスを入力します。
ここでExchange Server に関連するオプションのコメントを追加できます。
クライアント ID は、Exchange Server を追加するときに Gateway によって自動的に生成されます。次にそのクライアント ID を Exchange Server に設定して、特定のSXG Interceptor と Gateway の間の通信を許可します。
クライアント ID を設定する方法:
[Exchange の設定] で[Exchange Server] をクリックします。
[Exchange Server] ページが表示されます。
ID を取得するサーバーを選択して、[表示] をクリックします。
[サーバーの表示] ダイアログが表示されます。
コマンド ラインで次を入力して、クライアント ID を設定します。
Set-SXGInterceptor –Identity <InterceptorIdentity> –ClientID <ClientID>
各要素の内容は以下のとおりです。
<ClientID> は Gateway からコピーされたクライアント ID です。
Exchange Gateway を Interceptor に追加して有効化する必要があります。これは Exchange Server 上のClearswift SXG Interceptor Management Shell で、Add-SXGGateway および Set-SXGGateway のコマンドレットを使用して行います。
Interceptor がインストールされている Exchange Server で [スタート] > [すべてのプログラム] > Clearswift SXG Interceptor > [Clearswift SXG Interceptor Management Shell] の順にクリックします。
コマンド ラインで次を入力して、Gateway を追加します。
Add-SXGGateway [[-Identity] <GatewayIdentity>] [<CommonParameters>]]
ここで、各スイッチの内容は以下のとおりです。
<GatewayIdentity> は追加する SXG の FQDN です。
FQDN を知るには、SXG UI から [システム] > [イーサネットの設定] をクリックします。 |
コマンド ラインで次を入力して、Gateway を有効化します。
Set-SXGGateway [[-Identity] <GatewayIdentity>] -Enabled $true
次を使用して、Exchange Server のすべての Gateway を有効化します。 Get-SXGGateway | Set-SXGGateway -Enabled $true |
Interceptor がインストールされている Exchange Server で [スタート] > [すべてのプログラム] > Clearswift SXG Interceptor > [Clearswift SXG Interceptor Management Shell] の順にクリックします。
コマンド ラインで次を入力します。
Set-SXGInterceptor [[-Identity] <InterceptorIdentity>] -Enabled $true
Exchange Server のすべてのSXG Interceptorを有効化するには、次を使います。 Get-SXGInterceptor | Set-SXGInterceptor -Enabled $true |
Clearswift SXG Interceptor Management Shell からコマンドレットを使って Interception のルールの作成と設定ができます。
Add-SXGInterceptionRules コマンドレットを使って、名前付きのルールのセットを作成します。
Set-SXGInterceptionRules コマンドレットを使って、Interception のルールを名前付きのセットに設定します。
完全な構文については、「SXG Interceptor コマンドレット」を参照してください。
よく使われるシナリオと例については、「SXG Interceptor の設定と管理」 のトピックの「Interception のルール」 を参照してください。
サイト選択モードは Gateway に割り当てられたサイトがあるかどうかによって決まります。Gateway に割り当てられたモードを確認するには、Clearswift SXG Interceptor Management Shellから次を入力します:
Get-SXGGateway
設定に適用される値とともに、次の出力が表示されます:
Identity Enabled SiteSelectionMode Sites -------- ------- ----------------- ----- Identityxxx.ex2010.xxx.local True Manual {Site-1} Identityyyy.ex2010.yyy.local True Automatic {Default-First-Site-N... Identisyyyy.ex2010.yyy.local True Automatic {Default-First-Site-N...
この例では、各 Gateway に自動サイト選択が適用されています。サイトの値は、各 Gateway について、SXG Interceptor が決定したものです。
手動サイト選択を有効化するには、サイトを Gateway に割り当てる必要があります。Clearswift SXG Interceptor Management Shellから次を入力します:
Set-SXGGateway <GatewayIdentity> -AssignedSites <string[...]>
たとえば、Site-1 を Identityxxx.ex2010.xxx.local に割り当てるには、次を入力します:
Set-SXGGateway Identityxxx.ex2010.xxx.local -AssignedSites Site-1
Set-SXGGateway コマンドを実行すると、サイト Site-1 の現在の Gateway モードは手動であることが表示されます。
Identity Enabled SiteSelectionMode Sites -------- ------- ----------------- ----- Identityxxx.ex2010.xxx.local True Manual {Site-1} Identityyyy.ex2010.yyy.local True Automatic {Default-First-Site-N...
Gateway を複数のサイトに割り当てることができます。これを行うには、前の例の Gateway とサイトの値を使って、Clearswift SXG Interceptor Management Shellから次を入力します:
Set-SXGGateway Identityxxx.ex2010.xxx.local -AssignedSites Site-1, Site-2
Gateway のサイト モードを手動から自動に変更するには、AssignedSites パラメータを NULL に設定する必要があります。Clearswift SXG Interceptor Management Shellから次を入力します:
Set-SXGGateway exmgr-gw-1.ex2010.mkjs.local -AssignedSites $null
モニタ モード スイッチを指定して、Set-SXGInterceptor コマンドレットをClearswift SXG Interceptor Management Shell から使います。
たとえば、サーバー HUB1 のモニタ モードを有効化するには、コマンド ラインで次を入力します。
Set-SXGInterceptor -Identity HUB1 -MonitorModeEnabled $true
組織のすべての SXG Interceptor のモニタ モードを有効化するには、コマンド ラインで次を入力します。
Get-SXGInterceptor | Set-SXGInterceptor -MonitorModeEnabled $true
SXG Interceptor が正常に機能していることを確認します。それには、[状態] ページの [最近のメッセージ] リストを調べて、リストされたメッセージが配信されていることを確認します。
Exchange Interceptor PowerShell コマンドレットは Clearswift SXG 管理コンソールでホスティングされています。
Exchange Interceptor PowerShell コマンドレットを使用するユーザーは、Clearswift SXG 管理者ユニバーサル セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 |
Clearswift SXG 管理コンソールを開始する方法:
コマンドレットの構文や例などの、使用法の概要については、コマンドラインから次を入力します:
get-help
または
help
使用可能なコマンドレットのリストは、Powershell から次を入力します:
get-command -module SXGInterceptor
特定のコマンドに関するヘルプは、Powershell から次を入力します:
get-help <command name>
または
help <command name>
コマンドレットの例などの完全な詳細については、「SXG Interceptor コマンドレット」リファレンスのトピックを参照してください。
次に関する情報:
「Exchange Gateway Interceptor の設定と管理」を参照してください。